10月の園だより

　暑すぎた日々もようやく終りが見え、最近は日中でも過ごしやすい日があったりと、そろそろ秋の訪れを感じる今日このごろです。とは言ってもまだまだ暑い日もあり、今までのような「秋遊び」が楽しい日々は、もう少し先のようですね。遊びやすい気候になったことで子どもたちも今まで以上に遊びに忙しそうな毎日です（*^^*）

　先日、大地震で大きな被害を受けた能登を、再び大雨が襲い、大きな被害を再び受けたニュースが流れました。能登の方々には心よりお見舞い申し上げます。まだまだ復興途中に襲った大雨被害。そしてニュースでは子どもたちも一緒に泥を書き出す作業を行っている姿がありました。その子どもたち、「なんか楽しいよ！」「どんどんきれいになっていくの嬉しいから、大変じゃない！」と笑顔で行っていたのです。そして周りの大人達も、子どもたちの強さと明るさに救われているようで、「この子達にまた思いっきり遊んでもらえるように、そのために頑張ることができる」と、子どもたちのために頑張る大人の姿もありました。

　子どもたちのために頑張る大人、その大人を見て一緒に頑張る子どもたち。そのお互いを大切に思う姿に強く感銘を受け、また子どもの存在の大きさに改めて気がつく映像でした。私達にできることは多くはありませんが、やはりこの子達が大きくなったとき、「あの時大人と一緒に頑張って良かった」と思ってもらえる未来を用意することは、きっと私達にもできるはず。いつもと変わらない日常を送りながら、自分たちの子どもだけでなく、日本中の、いや世界中の子どもたちへいい未来へ繋ぎ、「辛い時もあったけど、あの時頑張って良かった」とみんなが思える未来を少し意識しながら、今の私達ができることをしていきたいですね。

　さて園庭では12日の運動会に向けての練習が大詰めです！8月にはオリンピック、9月にはパラリンピックとテレビでもスポーツを見る機会が多かった今年。なんだか影響されたのか、勝敗がある競技に出場する年長さん年中さんは「よっしゃ！勝つぞ～！」と、やる気がメラメラ燃えてきているようです🦾「こうすれば勝つんじゃない？」「みんなで作戦会議をしようよ！」なんて秘密の作戦会議もまことしやかに行われたりして、みんな勝つために！に一直線なのです。もちろん楽しむことが大前提だし、ルール違反も対戦する他のクラスを傷つけるようなこともしません。とにかく自分たちのできるところまで、精一杯頑張るには？をみんなで話し合ったり励まし合ったり。勝負が終わると他のクラスの友だちとは「頑張ったね」なんて称え合うのも、どこのクラスも頑張っているのをみんな知っているからこそ出る言葉です。「勝ちたい！」という気持ちがあるからこそ、工夫し、努力して、協力もします。みんなとの作戦会議ではいろいろな意見に耳を傾けるなど、運動会を通して沢山の目に見えない力をつける子どもたち。もちろんここでは勝ちたい気持ちも大切な気持ちです。オリンピックやプロで活躍している方々に共通しているのは、この勝ちたい気持ち。「負けず嫌い」というとネガティブなイメージがありますが、ひっくり返せば「勝ちたい気持ち」なのです。ここまで頑張れる人生の目標。なので私達は「頑張った人が一番なんだよ」の言葉を運動会が終わるまで心に留め、やっぱりここは応援団です。実は今年の甲子園に、卒園生が2人も出場し活躍していたり、国体に体操の種目で神奈川県代表になっていたとか。そんな子たちもきっと幼稚園のとき「勝ちたい！どうすれば勝てる？（上手になれる？）」と一直線だったことでしょう。なので「勝ちたい！負けたくない！」もその子らしさ。運動会なんて好きじゃな～い、な子もいるでしょうし、勝ちたい子もいて、それぞれの気持ちでの運動会です。そんなその子らしさを、本番ではどうぞ楽しんでくださいね。

　さて運動会が終わったら秋遊びのスタート。その頃にはきっといわゆる「秋」が訪れていることでしょう。芋掘りに秋の散歩に楽しいことが沢山。この時期ならではをたっぷり楽しもうと思っています（^o^）そして巷ではヘルパンギーナや今のまだ手足口病も流行っているのだとか（幼稚園では今はいません）。こんなに楽しいことが沢山の今月ですから、体調には気をつけて、毎日元気に来てくださいね！