10月の園だより

　９月中頃から肌寒い日が増え、長袖もいつもより早めの登場です。実は横浜は梅雨の時期よりも、秋の方が雨量が多いのだとか。しばらくはぐずぐずした天気に悩まされそうですが、雨は生き物にとっても植物にとっても命の源です。連日雨だと洗濯物に悩まされますが、「ありがたや～」と感謝しながら、雨の日ならではのお楽しみを、楽しんでいきたい幼稚園です。

　雨と言えば小雨が降っていたある日、傘をさしてお散歩に出たクラスがありました。いつもと違う感じにみんななんだかワクワクにやにやです。園庭に色とりどりの傘がたくさん、あっちに行ったりこっちに行ったり。樹の下に立ってわざと木を揺らし、ざーーっと落ちてくる水にきゃ～～っと歓声をあげたり。それはそれは楽しいお散歩になったようです。

　ぽつぽつ、ざーざー、しとしと、雨が降っている音で、思いつくだけでもこれだけの表現をする日本。傘をさして歩いてみると、また違った音が聞こえてきます。足音、傘に雨が当たる音…。雨粒の大きさでも音は変わります。きっとお散歩に出た子達も、ぬれた道を歩くときの感触、雨の音なんかを楽しみながら歩いていたことでしょう。

　絵本の世界に行くとたくさんの音や言葉にあふれています。絵や話ももちろん素晴らしいですが、新しい言葉や音に触れることができるのも絵本の世界の素晴らしい所。テレビやDVDでは触れることの出来ない世界です。「あら、こんな難しい言葉(言い回し)どこで覚えたのかしら。」と思っていたら、子どもが気に入って読んでいた絵本の中に同じ言葉を見つけることもしばしば。同じ事でも絵本によって表現の仕方も違います。絵本を読むことで日本語の面白さを改めて感じます。

　荏田南幼稚園には本当にたくさんの絵本があります。４ヵ所もある絵本コーナー、これらの絵本は先生たちが研修や勉強会に行って選んできた絵本ばかり、全てが厳選された良い絵本です。物語、図鑑、詩の本、などなど数えたことはありませんが、少なく見ても3000冊はあると思います。これをクラスで毎日１～３冊。これだけでも１年間で200冊位の本と出会い、さらに毎月の規定雑誌の２冊と、２週間に１度の絵本貸し出し、合わせると本当にたくさんの絵本と出会って卒園していくことになりますね。これらは何にも変えられない貴重な財産。絵本は心も知識も豊かにしてくれます。また学校での勉強も文章の理解力がやっぱり大事。これから先の読書好きにも繋がっていきます。こんな感じでお得なことがたくさんの絵本体験。おうちでもぜひお子さんからの「これ読んで！」を大切にして下さいね！

　さてさて、１０月は秋の行事のオンパレードです。特にお芋掘りは楽しくっておもしろくって美味しい行事。畑の持ち主、卒園生の重田さん毎年ありがとうございます！(七夕の笹もありがとう!)今年はどんな料理に変身するのかな。天ぷら・炊き込み・スイートポテト…などなど。きっと１回では食べきれない！おうちでお子さんと話し合ってみて下さいね！お芋掘りで大事なのは、掘れた量ではなくお芋が畑から出てくる体験です。仮にお子さんが持ち帰ったお芋がお友達より多少少なかったとしても、「これだけ？」ではなく、「掘れたね！おいしそうだね～」と一緒に喜んで下さいね！

　また１日からは個性相談も始まります。１人１５分程度ですが幼稚園での様子など色々お話できたらと思っています。また年長さんは就学に向けてのお話も少しずつ出てくるかと思いますが、聞きたいことがありましたらメモなどして最初の方に聞いて頂くとゆっくりお応えできるかと思います。

　さらに毎年５月に行っていた春の遠足ですが、今年はコロナの影響で行けず…。でも春はダメだったけど秋は？と言う事で１０月終わりから秋の遠足が始まります。まずは年少さんから。年少さんは例年子どもの国での親子遠足でしたが(ママとは現場で待ち合わせ)、どうしても公共機関使用だったり、車の乗り合わせだったりが難しいね、と言う事で今年は親子遠足ではなく、先生と子ども達だけで行ってきます。親子での遠足を楽しみにしていた方！ごめんなさい！年中長は例年通り。と言う訳で遠足がある月は手作り弁当も２回と少しご協力いただきながら、今月も楽しく過ごしていきたいと思っていま～す。