9月の園だより

　長かった夏休みもとうとう終わり、2学期がスタートしましたね。休み明けの幼稚園は「待ちに待っていた幼稚園！早く来たかったよ～！」の子もいれば「もう少しママと一緒がいい…」の子もいたりと、いろいろな表情で登園してきたみんな。それでもみんなとおしゃべりしたり遊んだりしているうちに、幼稚園での楽しさも生活リズムも思い出し、わいわいがやがやと早速賑やかな幼稚園です！

　さて幼稚園の中でも大きな行事の一つである年長さんのお泊り保育が、今年も夏休み中に行われました。実はこのお泊り保育。1学期から少しずつ始まっていたのです。6月くらいから少しずつ「今度ね、みんなで一緒に幼稚園でお泊りしてみたいんだ～」との話から始まります。そしてまずはみんなで去年のお泊まり保育のＤＶＤを見ます。すると「パパとママと離れて寝るの嫌だったけど、めっちゃ楽しそうでおもしろそう！」とイメージが湧くみんな。そこから本格的に準備にかかるのです。グループ分けをしたりおそろいのＴシャツを作ったり。そんなこんなで期待たっぷりで迎えた当日。少し不安そうな子もいましたが、みんな笑顔での登園でした。そして始まった泊り保育。水遊び、宝探しゲーム、屋台風の夜ご飯(夕涼みで飲食ができなかったので)、火の神様を迎えてのキャンドルファイヤー、朝焼き立ての手作りパンと温かいスープ、そして最後の選択活動(実験・ダンス・工作・書道)。どれもこれも全部楽しくて、終わりの集いの時に「どれが楽しかった？」と聞いてみたら「全部が楽しくて選べない！」との事。ついでに「今日もお泊りしたい！」と毎日のように言ってくるみんな。

　そして私たちの楽しみと言えば…。一晩寝た後に「おはよ～！」って言ってくるみんなと会う事です。パパとママと離れて一晩過ごすだけで、なんでこんなに表情が変わるの！？ってくらい、自信に満ち溢れたいい顔をするのです。その顔を見るのが寝不足も飛んでいくくらい良い瞬間。このコロナ禍で、他の幼稚園では今年も「お泊らない保育」が多かったと聞きますが、私たちはお泊り保育の意味は泊まる事にあると思っています。自立はもちろんまだまだ先の話ですが、お泊り保育を行う事で、自立の芽が芽生えるのです。自分の荷物は自分で管理して、友だちと協力して半日の生活の色々を行う。そしてパパママが一緒じゃなくても、眠りにつく。大人から見ると大したことが無いように見えますが、まだ生まれて5～6年の子ども達です。いつもはお家の人にしてもらっていた事ばかり。それを自分たちで…、なのでこれは本当に大した事！！朝起きた時のみんなの顔が、自信に満ち溢れているのも納得です。そして2学期始まってからの年長さんはと言うと…。何をするにも「自分でやってみる！」「あれもこれもやってみたい！」と言わんばかりに自分の力を信じて行動し、広がっていく興味に目がキラキラです。こんな感じで幼児期に身につける力がどんどん付いくみんな。半年後に迎える小学校へも自信をもって進学して行く姿が、目に浮かぶ私たちです。さぁ年中少さんは来年、再来年ですね。楽しみにしていてくださいね！

　と言う訳でいよいよ始まった2学期。2学期は大きな行事がたくさんの学期です。9月は大運動会に向けての練習が、外やお部屋で連日行われます。年少さんは初めての大きな行事なので練習もゆっくり、本番も出るだけで大きな花丸！から始めます。そして年中・長さんは「かっこよくやりたい！」や「勝ちたい！」の気持ちがたっぷりですので、練習にもだいぶ熱が入ります。なので、もしかしたら少しお疲れ気味で帰ってくるかもしれません。なので水筒にはたっぷりのお茶、そして早めにお布団に入り、こちらもたっぷりの睡眠をお願いしますねm(__)m　また運動会を通じて、新しい「自分の大好き」が見つかる子もいるかもしれません。いつもはお部屋の遊びが好きだけど、お遊戯楽しい！だったり、案外負けず嫌いがわかったり(笑)←負けず嫌いはとってもいい事)。行事を通してまた新しい我が子(自分)と出会うのも、行事の面白さの一つです。そんな感じでお家の人たちもひっくるめて、みなさんで幼稚園の行事を楽しんでみて下さいね！