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3月の園だより

 ついこの間始まったと思っていた令和6年度も、毎日の活動や遊び、そして行事を重ねていっているうちに毎日があっという間に過ぎ、とうとう最後の月となりました。「はじめまして」で始まった4月。「友達できるかな」「仲良しさんと違うクラスになっちゃったな…」など、楽しみな気持ちの中に不安な気持ちもたくさんのスタートの子も多かったことと思います。それでも「新しい友達ができたよ」とか「先生と仲良しになれたんだよ」と、すこ~しずつ、すこ~しずつ新しい生活に慣れていったみんな。5月の遠足で(年少さんは11月)、みんなとお出かけしたことで仲良しが増え、運動会や発表会で心が一つになり、毎日のあれこれで友だちの気持ち、自分の気持ちを知り、気がつけば家族と同じくらいお互いのことがわかり合えるようになったクラスの仲間達です。

 年長さんにもなるとそれこそ2~3年間過ごした仲間たちなので、ケンカだって仲直りができるってわかっているので安心してできちゃいます。話し合いも自分と違う意見も「あ~なるほどね~」や「これはみんなに関係があることなんだから、ちゃんと自分の気持ちを言おうよ!」なんて、私達がいなくても自分たちで上手にできて、その様子は「もう先生たちがいなくても大丈夫!小学生の準備はバッチリだよ!」と私達に伝えてくれているかのようです。

 この年長さんたち、ちょうどコロナ禍の頃に赤ちゃん時代を過ごしていた子たちです。地域の児童館は閉まり、公園にもなかなか遊びに出られず、友だちとの関わりも遊びの経験も少ない赤ちゃん時代。また小さい顔に大きいマスク、関わる大人もマスクを付けての毎日でしたので、お互いの表情をあまり見られず…。そんな中でパパさんママさんも不安の中の育児だったことでしょう。そうして迎えた入園。そこから友だちとの関わりが本格的に始まりました。毎日お部屋に行くと同じ友だちと先生がいることを知り、いつしか顔を見合わせて笑ったりケンカしたり話し合ったり、時には力を合わせたり。そうした毎日の中で気がついたら自分の気持ちを伝える事ができるようになったし、友だちの気持ちも考えられるようになりました。

 園当初は確かにコロナ禍の子ども達ということで、例年に比べやはり経験不足から来るトラブルやケガが多々ありました。それでも友だちとの生活の中で、「こんな時はこう言おうね」「これはお友だち嫌だったみたいよ」「それは危ないよね」と一つひとつ知っていったみんな。そして先日、あるクラスでお別れクッキングの話し合いがあった時のことです。それまでの話し合いでは意見を言う子、聞くことが多い子となんとなく別れていたのだそうです。それでも先生はなるべく口を出したくない、ということで見守っていました。そうしたらある子が「これは自分たちの事なんだから、自分の気持ちをちゃんと言おうよ!」と。「僕も言う時はちょっと恥ずかしいけれど、ママたちに喜んでもらいたいじゃん!」とクラスのみんなに言ったのだそうです。そうしたらそれまで意見を言わなかった子たちから、少しずつ意見が出始め、当日はどの子も満足するお別れクッキングになったのでした。

 こんな感じで友だちのあれこれをお互い理解しつつも、友だちの力を信じて背中を押す。最近「多様性」という言葉をよく耳や目にしますが、子どもたちのこのような姿こそが「多様性の受け入れ」のでは無いでしょうか?個人個人が主張するのではなく、お互いの気持ちや性格を理解し受け入れたうえで、ともに心地よく生活し生きていくには・・・意見を出し合い一緒に作っていく。誰かの我慢やモヤモヤを残したままの生活ではなく、100%満足とはいかなくても、自分の存在や意見もわかってもらったうえでの生活こそが「多様性」なのではないか?こんな姿を子どもたちから教えてもらっているような気がします。やっぱり子どもたちって本当にすごい存在ですね。

 さてこんなに心も体も成長した年長さん。幼稚園生活はあと10日もありません。同じ学校へ進学、とかでしたら卒園しても会えますが、クラスの仲間で過ごすのも本当に数えるほど。遊びもケンカも、いたずらだって今やらなくっちゃ!と毎日1分1秒を惜しむかのように忙しそうなみんなです。私達大人にとっては少しさみしいみんなの卒園ですが、みんなの目はもう小学校という未来に向けてキラキラです。だから私達も笑顔でみんなの卒園をお祝いです。みんなの前には無限の未来が広がっています。これからも変わらず自分の大好きを大切に、たくさんの大人たちに大切にされ、そしてどんな時も感謝の気持を忘れずに、素敵に大きく羽ばたいてほしいと思っています。

 というわけでいよいよ近づいた今年度の終わり。年中さんも年少さんも今のクラスの仲間達とはもう家族のように仲良しです。こちらも負けずに「あれしよう!これしよう!」と毎日忙しそう。先生たちが間に入らなくても、もうすっかり遊びも成立していて頼もしい限りです。もうすぐ今年度も終わりと言っても幼稚園はまだまだ楽しいことがたくさん。年少さんのお店屋さんごっこや年中さんの中当て。どれもみんなのわくわくが伝わってきます。ということであと少し、毎日元気に来てくださいね!

3月の行事予定
行事予定 備考
1
2
3 さくら・すみれ
4 卒園式練習(年長) にじ・ほし
5
6 保育参観・懇談会・父母の会総会 ばら
7 ①り・め②み ゆ・そ(最後)
8 謝恩会(年長)
9
10 さくら・すみれ
11 年長プール終わり に・ほ(年長最後)
12 お店屋さんごっこ(年少)
13 誕生会 ばら
14 給食最後 P①り・め②み(P最後) 
15 卒園式(年長)
16
17 午前保育
18 午前保育
19 終業式 午前保育
20 春分の日
21 春期休業始 お別れ遠足(申し込んだ年長)
22
23
24 長期休み用バス運行始
25
26
27
28
29
30
31
4月の行事予定
1
2
3
4
5
6
7 始業式(年長のみ) (バスR6度で運行)
8 入園式(年長休み) 預かり保育あり
9 午前保育
10 年長懇談会 午前保育
11 年中懇談会 午前保育
12 土曜保育 年少懇談会 午前保育
プール ・・・プール
  • 3月の保育料の引き落としは5日の1回目のみです。1回目で引き落としができなかった場合、直接受付まで持ってきていただくことになります。
    ・卒園式DVD・赤白帽子・粘土代・・・年長のみそれぞれ申し込んだ金額
  • 卒園記念品を年長さんが残してくれました。オセロ4セット、ブロックセット3セットです。オセロは年長の保育室、ブロックは雨の日のホール遊びで使用します。役員さん主催のホール遊びでも使えますので、大事の使ってくださいね。年長さんありがとうございます!
  • ベルーガバス運転手の島田さんが今年度末で退職となります。10年以上長い間、子どもたちを安全に送迎していただきありがとうございました。
  • 春休みも預かり保育利用の方向けにバスの運行があります。6月に申し込んだ方のみの利用になりますが、その他の方で利用を希望される場合は、長期休み用に設定されたバス停の利用であればバス利用ができます。詳しくは幼稚園受付までお願いします。

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