5月の園だより

　新緑の眩しい季節がやってきました。園庭の木々からも青い葉が芽吹き、見上げた空には鯉のぼりが気持ちよさそうに泳ぎ、初夏の訪れを感じます。子どもたちも入園・進級当初の緊張した面持ちが最近は少しずつほぐれてきて、園庭にもみんなの笑顔が溢れている今日このごろの幼稚園です。

　さて、新学期が始まり1ヶ月ほどが経ちました。年少さんの2回目の登園日には「門の外に出ない、痛い事があったら先生に伝える、お友達が使っているおもちゃが使いたい時は「貸して」と言う」などの園庭での約束を年少さんに伝え早速外遊びを開始しました。この期間中は年中長さんも外遊びには出ずに、お部屋やホールで遊んでいましたが、年少さんに伝え終わったところで外遊びの再開！待っていました！とばかりに外に飛び出していった年中長さん。そして年少さんも早く外で遊びたい気持ちから朝の支度も頑張り、年長さんと同じく可愛く飛び出し、お砂場やら自転車やら、好きな遊びを遊びこむみんなです。遊んで楽しくなると、入園進級当初の緊張はすっかりほぐれ、次第に聞こえてくるのは楽しそうな笑い声とともにケンカの声。

　荏田南幼稚園ではケンカも大事な学び、と思っていますので、口ゲンカくらいなら大丈夫、まだまだ見守ります。取っ組み合うくらいもやっぱり大丈夫、付かず離れずに距離で見守ります。大体はここでケンカは終わり、さっきのケンカはどこへやら？で遊び始めます。それでもケンカが終わらない時は、先生や友達が間に入りお互いの話を聞き気持ちを伝え合って終わりになるのです。そしてケンカを通して、自分の気持ち友達の気持ちのあれこれがわかっていきます。「こうしたら（こう言ったら）友達は傷つくんだ…」や「やられて嫌だった！」などなど。もちろんその逆も然り。優しい気持ちも友達から味わえます。

　実は昨年度の終業式の日。園長先生のお話の中で「もう少ししたら小さい子が入園してくるね。小さい子が泣いていたらどうしようか？」と聞くと、みんな「よしよしする～！」「こっちは楽しいよって手を繋ぐ！」といろいろ教えてくれました。そしてその言葉とおり年少さんが園庭で遊び始めた途端、我先に！と優しいみんななのです。きっと自分が年少さんだった時、年中長さんに遊んでもらった事、泣いている時に優しくしてもらった事、全てを今小さい子に返しているのでしょう。幼稚園ですから学校のように道徳の授業なんてありません。優しい気持ちも、ケンカして悲しい気持ちも仲直りの嬉しい気持ちも、友だちと関わり合いながら知っていく気持ちです。時には先生に「きっとお友だちはこんな気持だったんだね」と教えてもらったり、友だちから「自分はこう思う！」と会話から知ったり。実際に体験した中から知った、友だちの気持ち自分の気持ちのいろいろです。

　幼児の時代はこれが本当に大切な学びなのです。この時に知ったいろいろは大きくなっても大きくずれることはありません。もちろん小学校中学校と経験しながら新しい気持ちも知っていきますが、幼稚園時代に知った人と付き合っていく時の「相手の気持・自分の気持ち」は、大きくなっていってもほとんど同じでしょう。社会に出た時も他者との付き合い方も、ここが素になります。だからこの幼児の時代のまだ気持ちが純粋なうちに知っていくのが一番！まだ何も心のひねりがないこの年齢ですから、全てがストンと心に落ちていきます。それらを体験できるのがやっぱり遊びの時間。遊びだからこそ素の自分が出てきます。素が出るからこそトラブルもあるし、友だちと共有する楽しさも味わえるのです。話し合ったり譲り合ったり主張したり、すったもんだしながら関係を作っていくみんな。園庭の大きなこいのぼりの下、笑ったり怒ったり夢中になったり、とにかく忙しそうに遊ぶ子どもたちを見て幸せな気持ちをもらいつつ、「たくさん遊んで丈夫な心を作ってね」と願う私達なのでした。

　さて4月は新年度ならではのあれこれが多くなかなか落ち着かない毎日でしたが、最近はたくさん遊んでたくさん歌ってたくさん笑っていつもの幼稚園です。父母の会も先日の役員会で承認を得て本格始動！最初の仕事は給食試食会です。よろしくお願いしますm(_ _)mまた各サークルさんも動き始めているようですよ。三役さん達もママ達子ども達が楽しめるあれこれを企画開始！パパ会も今年最初のイベントのバーベキュー大会が17日に行われます。荏田南幼稚園は子ども達も楽しいけれどパパママも楽しいと有名です^_^　せっかく幼稚園に入ったのだから楽しまないと損！パパママが楽しいと子ども達も嬉しくって笑顔になります。という事で「これ気になるわ♡」がありましたらどうぞ参加していただき幼稚園ライフをお楽しみ下さいね～