なつやすみ号

　入園・進級から早４カ月。今日で１学期も終わり、明日からは夏休みです。今年の夏は７月に入ってから、本当に暑い日が続き、水分補給をしたそのそばから汗が吹き出し、１５分位ごとに「ちょっと休憩してお茶を飲みましょ～」と放送をかけながら遊ぶ毎日でした。こんな暑い日は子どもたちが目を輝かせるのは、なんといっても水遊びとかき氷。これぞ夏の醍醐味とばかりに、クーラーだけではない涼を感じ、すっきり！と元気も回復したところでまたまた自分の大好きな遊びを、思う存分楽しむ子どもたちです。

　先日はホールでミニミニ発表会が行われました。どこのクラスもダイナミックな年長さんの演奏に、目を丸くする年少さん。覚えたての歌を一生懸命歌う年少さんのかわいらしさに、「可愛いね～」と、去年・一昨年の自分たちを思い出すかのように、眼を細くする年中・長さん。異年齢だからこそのいろいろを感じ、みんな楽しい時間となったようでした。

　子どもたちの歌声を聞いていると、私たち大人も幸せな気持ちになります。クラスで歌う歌も、何気なく口ずさむわらべ歌も、子どもの歌が聞こえてくると、何かしている手を休め、思わずしばらくの間、耳を傾ける私たち。

　うた（歌）というのはいつの時代も、土地土地の交流がなかった時代から、どこの場所でも自然発生的にうまれています。結婚など嬉しい時も、葬式など悲しい時も、うたはいつでも人のそばにありました。そして本能に近い子どもたち、感情が動いた時の歌声は素晴らしいものがあります。友達と手をつないで楽しくって一緒に歌い始めた時、悲しい気持ちの友達を楽しい気持ちにさせようと、手遊びと共にわらべ歌を歌ってみた時。うたの素晴らしさを感じる瞬間です。自然な気持ちで、心が解放されているからこその歌声なのでしょうね。ニコニコ友達と見つめあってうたうと、心が繋がる気がします。うたいながら心で会話しているのかな。そんな瞬間を沢山味わってほしいな、と思う私たちです。

　先日の土曜参観に１５０名以上の卒園生が集まって、流しそうめん大会を行いました。直前のお知らせにもかかわらず集まったたくさんの卒園生たち。小学生になるとワクワクする事、楽しい事が少なくなってしまいます。そして幼稚園時代にこんなに繋がったママ同士も、卒園したとたんに疎遠になってしまいます。でも子どもの育ちに、多くの大人が見守る必要があるのは、幼稚園時代だけではありません。本当はもうしばらく必要なのです。流しそうめん大会に集まった小学生たちは、帰り際「楽しかった～、ありがとう！」と言ってくれ、帰っていきました。そして集まったママたちも久しぶりのおしゃべりに花が咲いて、どのママたちも満面の笑顔。こんな空気が、子どもを育てていく環境には必要なのだと実感です。楽しい行事を通して、少し大きくなった子どもたちのワクワクな事、学年を越した大人たちの繋がりができたらと思っています。小さい子の園庭開放、小学生とそのママ。長い目で子どもたちの育ちを見守っていきたい私たちです。

　さてさて、明日からはいよいよ夏休みです。この暑さはまだまだ続きそうな気配。夏は暑いもの、と思っていても、この暑さには流石にうんざりしますね。とは言っても外で遊びたいのが子ども心。公園に行くのが、今日は少ししんどいわ…な時は、預かりなど幼稚園を便利に利用しながら、この夏休みを乗り切ってくださいね。広島や岡山などでは、今本当に大変な毎日な事でしょう。私たちの日常に感謝しながら、怪我や病気などに注意して、また２学期元気なみんなに会えるのを楽しみにしています。海外からの体験入園の方々、また来年お会いできるのを楽しみにしています！