2月の園だより

　1月の中頃から割と暖かく過ごしやすい日が続いていましたが、先週の月曜日はまさかの大雪。幼稚園でも帰りのバスがなかなか前に進まなかったりなど、ままらなない事が多々ありました。雪に慣れていないからこそだとは思いますが、街に住んでいる弱さを痛感の私たち。今でも遊歩道の片隅に雪が残っているのを見ると、あの日のてんやわんやが思い出されますね。雪の次の日は自由登園でしたが、思った通りこの日はどこのクラスも雪遊び。かまくらや雪だるまを作ったり、雪合戦など昔と変わらない遊びが繰り広げられていました。お休みしていた子たちも「昨日雪で遊んだ～！」とどの子もめったに出来ない雪遊び楽しんだようですね。

　私たちはというと、日中は子どもたちと雪遊びを本気で楽しみ汗びっしょり。子どもたちがいない時間は朝6時から雪かきをする先生がいたり、運転手さんも近所の方たちや園児たち、小学生が安全に通れるように凍結した氷をスコップで崩したり、全部朝か夕方の作業でしたが、1日降っだけの雪でも本当に重労働。今年はどこの地域の皆さんもこの雪にはうんざりしている事でしょうね。「わーい！」と雪で遊んでいる子ども達を見て「たまにはね」なんて言える私たちは、幸せなのかもしれません。

　先日父母の会主催の親子観劇が行われました。今年は劇団ともしびさんの「おもしろどんどん」。歌ったり手遊びしたり、笑ったりドキドキしたり、子ども達も色々な表情を見せてくれ、皆さん充実した時間を過ごせたのではないでしょうか？私達も何だか久しぶりの「昭和」の香りのする「毒」のない笑いに、心がほっこりしました。最近はテレビや世間の中の笑いには「毒」を感じる笑いが増えているように感じます。他人や相手をいじったりバカにする事で笑いを取るような、聞いていて心が疲れてしまう笑いが溢れています。以前Eテレの中学生向けのいじめの番組を見ていたら、「みんなテレビの真似して自分をからかってクラスのみんなが笑うとまぁいいか、ってその時は思うけど本当はすごく嫌な気持ち」と言っている子がいました。テレビの影響は大きいので言っている方は「何がダメなの？普通でしょ」なのかもしれません。今回の劇は誰も傷つかない内容で、動き・キャラクターのユーモアさで笑う痛快な劇でした。今まだまだ純粋でどんな色にも染まりやすい幼児期ですから目・耳に入るもの全て、なるべく毒されていない物がよいなと改めて感じた今年の劇でした。余談ですが三役さんが劇終了後に劇団の方とお話をしていたら「ここの幼稚園のお子さんの反応はピカイチでした！」との事。子どもたちの心の内面が本当に豊かに、そして表現できる心に育っている事を感じます。この心は大きくなった時に見事に花が咲く源です。その源がどの子の心にもしっかりとあるのだと、うれしく思った私達なのでした。そうそう2月といえば鬼の月。年長のあるクラスでは節分に鬼が来ないように、エントランスの飾り棚に手作りの「鬼」を飾っていました。鬼を追っ払う鬼。もうこの発想に感動です！豊かな発想、実現する行動力。この柔軟な力（源）をずっと持ち続けて欲しいですね。

　さて今年度の日数も段々と数える位になってきました。年長さんも就学を意識した小学校との交流も盛んになってきましたし、年中少さんもなんとなくもう少ししたら学年もクラスも変わると言う事を感じている様です。手作り弁当も2月で最後。また年長さんは2～3年間のクッキングでこんなに作れるようになったよ！と、いつもは自分たちのために作っているクッキングを、パパさんママさんを招待して自分たちが作った料理をおもてなしします。何を作るか、どんなふうにおもてなしをしようかと毎日考えて話し合って、大好きなパパ・ママに喜んで欲しいと自分たちのできる事を精一杯しようと張り切っている様ですよ。親子とも良い思い出の一日になりますように！

　そして21日（水）は年長さんが幼稚園生活最後の遠足に親子と幼稚園の職員全員と行ってきます。もう幼児期も終わろうとしている年長さん。幼児期というのは親子で一緒に何かをするというのが多い分、何となく特別な感じの時間です。この最後の特別な時間を楽しんでほしいですね。この日は全職員で行きますので、年中・少さんはお休みとなります。よろしくお願いしますm(_ _)m

　巷ではインフルエンザが今年も猛威を振るっているようです。特に大人が気が付かないうちに保菌しているとか。子どもたちだけでなく、私たち大人も十分気を付けながら残りの幼稚園生活を存分に楽しみたいですね。