ふゆやすみ号

わ～い！！ふゆやすみ！

　「今年の冬は暖冬です」と聞いていたここ数年の冬でしたが、暖冬というフレーズが全く聞かれないほど寒い今年の冬。外に出ると地面からはシャリシャリと霜柱が割れる音が聞こえ、まだ割れていない霜柱を見つけては、我先にと踏みしめるみんなです。冬はやっぱり寒いほうが冬らしい！冬しか楽しめないあれこれを沢山楽しんでほしいですね。

　さて先日は発表会に足を運んでいただき、また沢山の温かい拍手をありがとうございました。どの学年もその学年らしさ満載、荏田南らしさ満載でみんな生き生きしていて本当に良い発表会でした。年少さんにとっては初めての発表会。中にはドキドキが止まらず思わず涙…の子もいましたが、来年の今頃は「去年は泣いていたね～」なんて思い出話に変わっていることでしょう。その子に起こる出来事は全てその子の心が成長して行く上で必要なこと。無駄な事もダメな事も一つもありません。その出来事があったからこそ次の自分になれるのです。そんな風に何があっても「うちの子だもん！大丈夫大丈夫！」と思いながら、その子の出来事一つ一つを見つめていきたいですね。

　発表会も終わり、クリスマス会にはちゃ～んと良い子のみんなの所にサンタさんも来てくれて、おもちも見事に食いしん坊のみんなのお腹に納まり、明日からはいよいよ冬休み。冬休みはクリスマスやお正月があったり、また家族で掃除したり買い出しに行ったり、お出かけや食卓を囲むなど何かと家族がそろう機会が多い休みです。一緒にいることが多いと自然と遊ぶ人叱る人など、役割が何となく決まってくるかと思います。

　実はこの家族の役割（父親・母親）というのは、子ども時代の心理発達の上でとても大切になってきます。父親からは社会性、母親からは感情がつくられていきます。人間の体でいうと父親（社会性）は背骨の部分、母親（感情）は肉の部分にあたります。骨だけでも人間味がありませんし、肉だけではふにゃふにゃになってしまいます。お母さんは常に一緒なので自然とつくられますが、お父さんは一緒の時間が少ないので、これはちょっと意識することが大切です。物事の良い悪いや、社会の一員としてあるべき姿をメリハリもってピッと伝えていく事がお父さんの役目。例えばわが子が友達と喧嘩した時、先生に叱られた時「うちの子かわいそう…」と感情が先に来るのがママ。「これも人生大事な経験」と冷静に明確に家族を諭すのがパパ。お母さんの感情も豊かな人生を送るうえでは欠かせませんし、お父さんの社会性も人と人とのつながりの中で生活する上では欠かせません。両方が大切なのです。ちょっと文章にすると難しくなっちゃいますが、内容は至ってシンプル。感情と社会性、少し意識しながら子育てしてみるとお得な事たっぷりですよ。せっかく沢山の奇跡が重なって家族になったのですから、思いっきり家族というものを楽しみたいですね。

　さてこの頃朝の職員室は沢山の年長さんが遊びに来てくれて、本当に賑やか！新聞紙の剣を作ったり、あれこれおしゃべりしたり。そう言えば去年もこのくらいの時期になると、急に年長さんのお客さんが増えていました。おしゃべりの内容もランドセルや学校の話が出てきたり、少しずつ卒園・進学が近づいているのを感じます。年長のある子にこんな質問を受けました。「りっぱな大人になるにはどうすればいいの？」と。う～んとちょっと悩んでから「子どもの時にいっぱい遊んで、一杯ご飯を食べて、いっぱい寝れば立派な大人になれるよ」と言ったら「じゃあ荏田南幼稚園の子はみんなりっぱな大人になれるね！だっていっぱい遊んでいっぱい食べてるもん！」と満足そうに帰っていきました。

　冬休みが明けたら３学期。約３か月程の学期です。これだけいっぱい遊べるのはきっと一生のうち幼稚園時代だけ。いっぱい遊んで健やかな心に育って欲しいと、園庭も園舎も縦横無尽に駆け回る子どもたちを見て、改めて願う私たちです。それでは３学期もよろしくお願いします！皆様よいお年をお迎えくださいねm(__)m