7月の園だより

来年度入園予定のお子さまの見学を開始致しました。お電話にてご予約ください。 Tel. 045-942-0210

　梅雨入り宣言があってしばらく経ちますが、例年よりは晴れた日が多く、子ども達は「外にいってきま～す！」と嬉しい毎日です。でも農家の方々はきっと「今日は雨が降るかな…」とお空とにらめっこの日が続いていることでしょう。もちろん屋上菜園の野菜たちにとっても、雨は大事。夜は恵みの雨、昼は子ども達のために晴れ！がいいな、なんてちょっとワガママな私たちです！！

　先日は園庭が動物園にがらっと変身して、移動動物園が行われました。朝、園庭がどんどんと動物園に変身していく様子を、じ～っと見つめていた子ども達。始まったらどの動物の所に行こうかな、なんて考えながら見ていたのでしょうね。年少さんは初めての移動動物園に、ドキドキしながらのスタート。初めて動物と触れ合った子も多かったようです。お膝の上に乗っているうさぎやモルモットの温かさ、自分の手から餌を食べてくれた時の本当に嬉しい気持ち。目が輝く瞬間です。そして、年長さんしか乗れないポニー。「早く年長になりたい！だってポニーに乗れるんだもん！」という子がいるくらい、憧れのポニー乗馬。だから、乗れた瞬間の年長さんの顔といったら、心がおどると言うのはこの事なんだろうな、と言う表情のみんなでした。ずっと食べ続けるヤギにひたすら餌をあげ続ける子、おそ～い亀の動きをじ～っと見ている子も、みんな良い表情の一日でした。ぬいぐるみでは味わえない命の温かさ、柔らかさ、そして何かを愛しいと想う気持ちを感じたことでしょう。心の奥底にずっと忘れずに持っていてほしいですね。

　さて先日、職員室に大泣きで駆け込んできた子がいました。いつもは笑顔がいっぱいまさに元気印の子。駆け込んできた途端、端っこの方に行って座り込んでいます。その子を包んでいる空気もちょっとピリピリです。あまり近くだとピリッとなりそうなので、少しだけ近くに寄り聞いてみます。「悲しそうだね、何かあった？」「…。」「私に話してくれない？」「…腹が立つんだ。」と、ぽつり。「何に腹立ったの？」「友だちと喧嘩して、悲しくって泣いていたら、近くにいた大人が僕を見て笑った。笑ったことが腹が立つんだ！」との事。「それはひどいね。こっちは悲しいのにね。」「だって僕は泣いているんだ！なのに笑うんだ！」と、あれこれその他たくさん話し、ひとしきり怒って「あ、遊ぶ時間が終わっちゃう！」と少しスッキリしたのか、急に遊びに戻っていきました。このやり取りをしながら子どもの心の繊細さ、大人の持っているナイフに改めてハッとさせられました。我が子が夢中になっているおもちゃを、お友達に貸してあげられなかった時「いじわるしないで…」など、私たち大人は、時々そのつもりがないのにナイフが出てしまう時があります。遊び続けたいから貸せないだけで、意地悪でも何でもないのに…。大人と子どもの関係だからこそ出てしまうナイフ。可愛いと思ってクスッとしても傷ついてしまう時があるし、躾のために良かれと思った言葉に傷ついてしまう時もある。それをゼロにするのはきっと無理でしょう。そんな時どうするかはその子のタイプによって様々ですが、でもどの子に対しても大人としてではなく、同じ人間として、真剣に寄り添い向き合わなくてはいけない、そしてそれはすなわち自分自身と真剣に向き合う必要がある、と思ったできごとでした。子どもを育てるというのは、本当に自分育ての作業なんですね。

　梅雨も明けたらいよいよ夏本番！気がつけば夏休みまで１ヶ月きりました。夏らしく暑い日には水遊びを楽しんだり、流しそうめんを頬張ったり。やっぱり今月も楽しそうですよ。日ごとの気温差に体調管理は大変ですが、どうぞ元気に毎日来て下さいね！