3月の園だより

　とうとう園だよりも３月号。今年度も終了までカウントダウン開始です。一年というのは本当にあっという間。ついこの間進級・入園おめでとうございます！と言ったような気がしますが、気がつけばもう一年経つんですね。

　年長さんは３学期に入ってから、朝職員室に遊びに来る子が増えました。職員室に特に用事があるわけでもなく、来てはとりとめもない話をしばらくして帰って行きます。時々来る子、毎日来る子、たま～に来る子、入れ代わり立ち代わりいつでも職員室は賑やかです。もしかしたらもうすぐ卒園…を感じていて、私たちに「こんなに大きくなったから安心してね」と見せに来てくれているのかもしれません。おしゃべりしていると、みんなの成長にびっくりします。しっかり自分の考えがあって、それを伝え合いうなずき合い笑い合い、時には怒りあって許しあって。心も大きくなった事がよくわかります。「僕早く大人になりたいんだ～」なんて、すっかりつんつるてんになったスモックを着ている年長さんと話していた時、ある出来事を思い出しました。一学期の出来事です。ある年長の男の子が先生と手を繋ぎながら職員室までやってきました。見ると最近こんな風に泣く子を見ないくらいにわんわんと声を上げて泣いています。尋ねてみると、上の歯が抜けそうにプラプラとなっていて、怖くて仕方がない、とのこと。確かに歯が１本プラプラです。「大きくなるってことだね、今は怖いかもしれないけど少し我慢だね、すぐ抜けるよ、抜けたらひとつ大きくなるからね」と話し、泣き止んでお部屋に戻りました。私たち大人は「大きくなるって素敵なことだね」といつも思いがちだし、話もしています。確かにその通りなんだけど、子ども達は心や体の変化に時々不安になったり怖くもなるのでしょう。嬉しかったり不安だったり、それを繰り返しながら大きくなっていくのでしょうね。私たち大人は子ども達からしてみたらやっぱり人生の先輩です。子どもが不安や怖い気持ちになったその時、自分の子供の時のことを振り返れば気持ちを共有できるはず。そんな感じでこれからも真剣に子ども達の心と向き合っていきたいと思った出来事でした。後日談。その男の子は次の日嬉しそうに「抜けたよ！」といーっと歯を見せながら報告してくれましたよ(^^)やっぱり大きくなるって素敵なこと！

　さて、昨日は今年度最後の役員会がありました。クラスのママたちをまとめていただいたり、行事のお手伝いをしていただいた一年間。最後に一言ずつ感想を述べていただいたのですが、全ての方に共通した感想は「とにかく楽しかった」でした。最初はドキドキ不安だったけどやってみたら良かった！今までやらなかった事がもったいない！来年もやろうかしら…。私の財産になりました、最初は子どものためと思っていたけど最終的には自分が楽しくてやっていました、などなど。みなさんとても良いお顔でお話されていました。そうそうフルタイムの仕事をしていても出来ました、ってお母さんも！いろいろな行事を一緒にやることで、学年を飛び越えて仲良くなった役員さん達。最後はみなさんでワイワイと給食(大人用）とお菓子を食べながら終わりました。とにかく幼児期は子育て史上最高に楽しく可愛い時代。幼稚園役員が出来るのも２・３回しかない？！と言うことでぜひぜひ来年度手を挙げてみてはいかがでしょうか？

　さあ今年度も残り２週間あまり。プールや給食が最後だったり、最後の参観・懇談会があったり、本格的に終わりを感じます。終わり終わりと言ってしまうと寂しくなってきちゃうので、次へのステップを楽しみにしながら残りの日々を元気に過ごしていきたいと思っています。もちろんパパさんママさんも思い残すこと無く楽しく過して下さいね！