2月の園だより

　朝元気に登園してくる子ども達の吐く息が白かったり、お鍋を食べるとホッとしたり、いよいよ冬本番ですね。こんなに寒くても、相も変わらず子ども達は元気！元気！(^^)v　年長さんはドッチボールが大流行、年中さんはリレー、年少さんは鬼を決めての集団遊び、と外での遊びの中にもちゃんと成長段階を踏みながら、一段階上の遊びを楽しんでいるみんなです。お部屋でも同じく成長を感じる出来事がたびたびあります。ある年長の男の子の話です。その子は毎日ポケットにあやとりが入っていて、友達とおしゃべりしながら指はいつでも動いていました。ある時、よく本などで見かけるのは五段梯子なのに、六段梯子をちゃちゃっと作り友達に教えていたので「本で覚えたの？誰かに教えてもらったの？」と何気なく尋ねてみました。すると「違うよ。五段梯子を作るには中指の紐をねじれば出来ていたから、六段を作るには小指の紐をひねってみればできると思ってやってみたの。そしたらやっぱりできたんだよ」との返事が。…すごい！形の仕組みと構成を理解し、それを踏まえて新しいものを作ってみようと挑戦し、工夫する。荏田南の卒園生たちのお母さんたちと話していると、卒園生達の活躍ぶりに驚くことが多々あります。応用力が求められてくる小学校高学年あたりからみるみる伸びて活躍するのだそうです。勉強・スポーツ・音楽や演劇・建築や好きなことなど、活躍方はそれぞれ。自分の人生を自分で力強く歩き進んでいるのを感じます。先程の年長さんの話のような体験を多く積み、それが土台となって、いよいよ！という年齢になった時に、自信と力を持ってぐんぐんと伸びていくのでしょうね。

　人は１０歳まで現実の世界と空想の世界を行ったり来たりする、と言われています。２つの世界の境界線がはっきりしてないのです。空想での体験も実際の体験のように感じるのです。そしてこの時に想像力がついていきます。想像力が豊かな子は豊かな人生を歩いて行くことが出来ます。年長さんももう少ししたら小学生。小学生になると何かと忙しくなることでしょう。でも少なくても１０歳まではちょっと意識してあげてみて下さい。勉強も大事だけど遊ぶ時間も作ってあげて下さい。絵本も引き続き読んであげて下さい。今は遊んだり絵本を読んだりしても、目に見えての成長ははっきりとはわからないかもしれません。でも、お子さんが高学年あたりになった時感じてもらえるはずです。卒園してすぐの頃こんなことを言った子がいました。「遊びもしないと勉強の頭ができないんだよ。」と。本当にその通りです。勉強ばかりしていると、勉強していても内容がよくわからなくなるのだそうです。遊びがあって勉強もすると、内容がすっと入ってくるとのこと。遊びや絵本で想像力、勉強で知識、その２つが繋がった時こそ最強。その子らしいオリジナルの自分ができるときではないでしょうか？自分の人生に自信を持って力強く歩いていく子に育ってほしいですね。

　さて、予定表の通り今年度の手作りお弁当は今月が最後です。どの子もみんな大好きだった手作り弁当。朝も夜もお母さんの料理を食べているはずなのに、お弁当に変身するだけで本当に楽しみなようで、いつもより少し重いカバンをみんな嬉しそうに背負っていました。この日はお母さんたちも我が子が幼稚園に行っている間「今頃お弁当食べているかしら？」「好きなもの入れたけど喜んだかしら」など思い返すことがいつもより多かったことと思います。何だか心のつながりを感じますね。やっぱりお母さんのお弁当って何だか特別な食事かも。また年長さんにとっては幼稚園時代最後の手作り弁当です。リクエスト弁当も良し、サプライズ弁当も良し、またお弁当を食べ終わると下からママからのメッセージが入っていたり…。ママさんも最後の手作りお弁当、思い残すこと無く楽しんで下さいね(^^)

　２２日は年長さんのお別れ遠足です。親子で楽しみ、私たちとも楽しみ、みんなの幼児期を大人たちみんなで心に刻んできます。年中・少さんはお休みとなりますのでよろしくお願いいたします。今年度もあと少し。世の中はインフルエンザが猛威を奮っているようです。幼稚園は食いしん坊のお陰で体力満点なのかまだ流行ること無く乗り切っています。この調子で病気に負けずに元気に来て下さいね！