7月の園だより

　梅雨入り宣言があってから、横浜も連日の雨。ちょうど移動動物園の日のみ晴れて、終わるとまたまた雨ばかりでしたね。移動動物園は本当に楽しみにしていた子が多く、荏田南の子たちの願いがちゃんと天に届いたことに、先月同様お空の神様に感謝感謝の私たちです。このまま10月の運動会の日も、私たちとみんなの願いが神様に届きますように！

　と言う訳でただ今梅雨の真っただ中。毎日雨ですね、のはずですが今週入ってからは連日の真夏日。梅雨明けかしら、と思うくらい毎日良い天気で、園庭では早速水遊びの開始です。プールに入ってはきゃ～！先生が上からシャワーを掛けたらまたまたきゃ～！と声を上げ、涼しいひと時を楽しむ子どもたち。最初は「プール嫌だな…」の子も、少し離れたところで見ているな…と思っていたら、いつの間にやらみんなと一緒にプールにジャポン。こんな所でもお友達の影響って出るんですね。やっぱりお友達ってすごい存在！

　先日何年か前の卒園生にばったり会いました。年中の少し長い一時、毎日大泣きしながら登園して来ていた子です。その頃色々本人に聞いても、本当の理由は全く分からずのまま。久しぶりにあれこれおしゃべりしている内に、急にふと、その時の話をその子から話し始めました。「なんであんなに泣いていたか知ってる？」と聞かれたので、「そうね…ママが恋しかった？」「違うよ」「それなら給食かな？」「それも違うよ」「う～ん、わからないから教えてくれる？」と言い教えてくれました。「雨の後、園庭で遊んでいたら、水たまりで転んで汚れて嫌だったのと笑われたのが理由だよ」との事。「ごめんね、気が付かなかったよ」と言ったら「だって僕もあの時はよくわからなかった。今だからわかるんだ」と。そうだったのね…と聞きながらも、あの頃その子にあれやこれや理由を聞いていた自分が恥ずかしく、改めて子どもの心の繊細さに涙が出る思いでした。

　私たち大人も思い返すと、子どもの頃、心の中にモヤモアがあって「いやだ！」を表現するものの、その理由を言語化できなかった記憶があります。大人は理由を知りたくなり「なんで？」と聞くので、思いつくままに何となく色々言ってみます。でも聞かれるから答えるだけで、本当の理由ではないので、全く解決されず…。その子も同じくで、その時は自分でも何が嫌なのか、自分でも全然わからなかったのです。だから答えることができなかった…。卒園して何年かしてやっとわかり、ばったり出会った私に伝えることができたのです。

　子どもたちは2～3歳ころから言葉をしゃべり始め、だんだん上手になってくると、周りの大人も「ちゃんと言葉で説明しようね」と、言葉での説明を求めるようになります。でも生まれて3～6年の子ども達。経験もボキャブラリーも心の整理も未成熟です。言えることもあるけど、わからないことも沢山。段々経験を積み、言葉も増え、心の整理ができるようになって初めて「こうだったんだ」と言葉で表現できるようになるのです。

　我が子が「いやだいやだ！」となっていて、何を考えているかわからなく、何だろうともやもやが止まらない時があります。ずっとこれが続くのかしら…と心配になりますが、そんな時はもしかしたら、我が子も自分自身の気持ちがわからないのかもしれませんね。急がば回れの通り、焦らずゆっくり、我が子が自分の気持ちと向き合っている時は、あれこれ突っつかずに、そっとしておくのも手かもしれませんね。

　さて、一学期もあともうわずか、来週からは7月です。昨日は不審者のちょっと怖い情報が入ったり、少し前には大阪などでは大きな地震もありましたね。こんな事があると、毎日見られる子ども達の笑顔は、本当に大人たちにとって宝物と言う事を実感します。万が一があるわけないではなく、あるかもしれない万が一が起きないように、私たち大人がこの笑顔を守り、残りの一学期も終わりたいですね。今月の後半には家庭訪問期間があります。家庭訪問があることで、先生と子どもたちの距離もググっと近くなったりと、とても大切な行事の一つと考えています。お仕事などご都合をつけて頂くことになりますが、ご協力よろしくお願いいたします！毎日夏日で疲れやすい日々ですが、早めにお布団に入り疲れをしっかり取って、今月も元気に来てくださいね！