どこのクラスでも11月になるとヒヤシンスの水栽培を行っています。「これ知ってる?去年もやったから覚えているかな?」と球根を見せると「覚えている!」「花が咲くんだよね!?」「チューリップも同じだった気がする」と。さすがよく覚えていますね。(約1名、紫玉ねぎだ!と、言い張る子もいましたが笑)水栽培用のキットを出して、そこに球根をセットします。「これで暗い所に置けばおっけーだよね!」と言ったところである男の子が「なんで暗いところなんだろ~」と一言。確かに・・・私も毎年当たり前のようにやっていましたが、理由なんで考えたことなかったな・・・と思い、子どもたちに一つ提案をしました。
「ちょっと実験してみない?? 1つは暗いところで育てて、もう一つは明るいところで育てるの。もしかしたら違いが出てくるかもしれないし・・もしかしたら同じかもしれない!」「え~!楽しそう!」「いいよ!」とすぐにワクワクしてきた様子なので、実験スタートです★
実験が始まってから、朝や帰りなどヒヤシンスの生長を随時チェックしていた子どもたち。最初の2・3日は特に変化はなかったのですが、1週間立つ頃には、根が伸びるスピードに明らかな変化が!!3週間程が経ち、暗いところで育てていたヒヤシンスが芽を出し始めたところでいったん実験を中断。この頃には2つの違いは明らかで・・・普通に育てたヒヤシンスは根もまだ伸び切っておらず、さらに球根の皮がはげ始め、ボロボロに・・・。
そこで早速ミーティングを行い、なんでこんなに差が出たのか考え始めました♪
実は私もこの話題が出たときから気になり始め、家で答えを調べようかと思いましたが、答えを知らない方がみんなと一緒に楽しめる気がして・・やめました(^_^)
「暗いところで育てた方はおひさまが当たってないから、ヒヤシンスはおひさまが無い所のほうが良いんだと思う」「暗い所のほうがみずが冷たいでしょう?お日様が当たると水がぬるくなるからダメなんだと思う」「そう言えば前におばあちゃんが水仙を育てていた時も同じやり方だったよ」「黒いカバーをしていたから菌やほこりから守ってくれてどんどん生長したと思う」「でも花が咲いていないから・・・まだここから変わるかも!」「あ~あ~紫玉ねぎじゃなかったかぁ(^_^;)」
子どもたちの自由で柔軟な発想に鳥肌が立つくらい感激した私!!知識は大人よりもちろん少ないはずなのに、こんなにも豊かな考えがポンポン生まれてくることに驚きましたし、うらやましくもありました。答えはもちろんありますが、いろいろ考えヒヤシンスの今後を楽しみにしている子どもたちなので、今回はあえて言いませんでした。でも皆さんにだけちらっと・・・。水栽培で暗くするのは球根を土に埋めた時と同じ状態にするためです。土の中は暗いので、水栽培の時は人工的に暗くする。そういう事でした!
これから小学校・中学校に行って勉強をし、いずれ答えがわかったときに「あ!そう言えばそら組で!」と思い出してくれたらうれしいなぁ~なんて思いつつ、今回のミーティングは終わりました!そしてこの何でだろう?と思う気持ち、そしてこうかもしれない!ああかもしれない!と自由に考える力は、この先も持ち続けていって欲しいですね。
実験中!
早速ミーティング…