幼稚園の特色

 

ほしぐみだより2020年7月号

 

クッキング~豆腐作り~

段々と暑い日が増えて、冷たいものが食べたくなる今日このごろ。ということで、夏に美味しい、豆から作る豆腐(冷奴)を作ることにしました。作る前に子どもたちに、豆腐の作り方を知っているか聞いてみました。お家で作ったことある子が4分の1程。私達が説明する前から「豆腐って大豆をつぶして作るんだよね!」と作り方までバッチリの子もいましたよ!

みんなからの情報も入れつつ、作り方の説明をします。まずは豆腐を作るために、前日に大豆を洗って水につけておきます。すると次の日には大豆の大きさは前日の約3倍に!去年年中のときにクラスで味噌作りをした子たちは、見たことある光景でしたが、改めてまた見て「うわ~!大きくなった!」とびっくりです。大きくなった大豆を見たところで、クッキングスタート。最初に、水を含んだ大豆をミキサーにかけて細かくしていきます。ウィーンと大豆が細かくなっていく様子をみて「どんどん細かくなっていく~!」と興味津々のみんな。全部細かくなったら鍋に移し、今度は火にかけ、木べらで底が焦げ付かないように、ゆっくりかき混ぜていきます。火傷しないように慎重に鍋のそばに立って、ゆっくりゆっくり丁寧にかき混ぜます。「ドロドロしているね」「これが豆腐になるの!?」と言いながら、一生懸命混ぜていましたよ。しばらく煮ていったら、豆乳とおからを分けるために、濾していきます。ここは熱いので私達の作業。みんなは見るだけでしたが、沢山の豆乳とおからがとれて大喜びでした。ここで大豆から豆乳とおからができることを知り、「豆乳はお母さんが飲んでいるよ!」「おからって大豆からできるんだね!」と身近な食べ物について新しい発見があったみんなです。

豆乳は豆腐を作るためにまた火にかけていきます。その間みんなは残ったおからの味見。何も味付けしていないおからでしたが、「おいしい!」「やさしい味だね」と出来たてのおからの味を味わっていましたよ。味見が終わる頃、豆乳が温まったのでそこににがりを加えます。するとさっきまでサラサラの豆乳がポロポロとくっつき合い、固まってきました。その変化にもみんなびっくり!!「え!?魔法みたい」「もう豆腐っぽいね」と鍋を覗いてはさっきと違う様子に目は釘付けでした。

しかしここで一つ出来事が・・・。実は豆腐作りのための鍋が2つあったのですが、一つは無事に豆腐に。しかしもう一つの鍋の豆乳が固まらなかったのです。同じように作ったはずが、一つは成功、一つは失敗。この事をみんなに話し、何故固まらなかったのか聞いてみることにしました。「熱くしすぎたんじゃない?」「混ぜすぎたかな」「なにか入れ忘れた?」「にがりをもっと入れたら固まるかもよ」と子どもたちなりにいろいろ理由を考えましたが、本当の理由はわからず結局豆乳のままに・・・。そして上手に豆腐になったほうの鍋からは、2種類の豆腐を作りました。一つはおたまですくい、型に入れて木綿豆腐に。もう一つはそのまま型に入れず、ホロホロの状態のおぼろ豆腐にしました。薬味のネギを刻む作業と、風味アップの鰹節を削る作業も子どもたちが行い、できたての豆腐にかけて、早速食べ比べです。「2つの味は違うけど、どっちも美味しいね」「硬さも違うね」と同じ豆腐でも味や食感の違いを感じながら食べていましたよ。

さて豆腐にならなかったもう一つのお鍋の豆乳はというと、豆腐を入れ味噌を溶き、味噌汁にして美味しくいただきました。そして、た~くさんできたおからは、後日私達がおからのクッキーを作り、年長みんなに配り、これも余すところなくいただきました。生のままで食べるおからとクッキーにして焼いたおから、これもまた味が違い美味しかったようですよ。一つの大豆から沢山の食べ物ができて、びっくり&大喜びのみんな。豆腐作りから始まり最後は4種類の味を楽しみ、発見もいっぱいの楽しいクッキングとなったのでした。

 

ミキサーでウィーン!

ゆっくり混ぜ混ぜ…

木綿豆腐ができたよ!

一覧へ戻る
日々の保育通信 twitter

トップへ戻る