幼稚園の特色

 

あんずぐみだより2020年7月号

 

ザリガニが来た!

7月に入りあんず組に7匹のザリガニが仲間入りしました!たくさんのザリガニに子ども達は「えぇ~!すごい~~!」「ハサミで挟まれちゃうかな~こわいな~」と大興奮!みんなで話し合った結果、あんず組でお世話をしよう!となりました。ですが・・・子ども達も私達もザリガニの飼い方がわからず・・・。まず何を食べるのかしら・・・となり、みんなで考えているとAちゃんが「年長のお兄さんたちなら知っているかも!」とひらめきました。そうとなったら年長のお部屋に駆け出す子ども達!年長の部屋へ到着し中へ入ると・・・さっきの勢いはどこへやら・・・笑?と笑ってしまうほどの緊張ムード。勇気を出してCちゃんAちゃんRくんが「ザリガニって何を食べますか?」と質問。すると「小魚食べるよ~」と笑顔で答えてくれました。さらに年長のお姉さんが「きっと図鑑にたくさん載っているよ!」と。さすが年長さんです!そして「こっちおいで~」と図鑑があるところまで案内してくれ、みんなで図鑑を見てザリガニ探し。「せんせい!ザリザリいた!」「こっちにもザリザニ!」「本当だ!ジャリガニさん!!」とみんなの目はキラキラ 言い間違いだってご愛嬌の年少さん。誰も気にせずザリガニに夢中です。結局ザリガニは肉も魚も野菜も何でも食べることがわかり、RくんやCちゃんYちゃんがおうちから餌を持ってきてくれて、ますます愛着が Aちゃんの提案で名前をつけることに「さっちゃん」「くろっぷん」「るるろろ」「ろろろ」「やっちゃん」「らんちゃん」「あかちゃん」と自分たちで付けた名前で呼び、さらに可愛がるみんなです。

↓(何日かして・・・)

もうすぐ夏休みだね~と話していたある日のこと。Kくんが「夏休みに入ったら誰がザリガニのお世話をするの?」と・・・。「たしかに。」ということでプチミーティングの開始。「まい先生が毎日あげに来たら良いんじゃない?」とKくん。「でもまい先生おうちで休めないじゃん!」とYちゃん。「あ!じゃあ、あみ先生と交代でやるのは?」とAくん。「そんなことできるの?」とMくん。あれこれ意見を出し合い、なかなかみんなの納得するこ答えが出ず・・・。「まだ時間はあるし、また明日考えよっか。」と私が行ったその時。Aちゃんが「あ!元にいたザリガニのお家に帰してあげたら良いんじゃない?」と。「それいいね~!!」と立ち上がって賛成する子ども達 それから数分「いいね!いいね!いいね!」と拍手しながらいいねコールが(笑)とめないとずーっと言っていそうだったので、私が「じゃあザリガニさんのお家に帰してあげる!でいい?」と言うと、「いいよ~!!」とスッキリした顔。

ザリガニが来た!という一つのことで、子ども達のいろいろな面が見られ、みんなにとって良い経験になったのでは、と思っています。わからないことは知っている人に聞いてみる、図鑑で調べてみる、意見を出し合って、納得いくまで話し合う。もちろんまだまだ話し合いに参加しない子や、聞いているだけの子もいます。でも日に日に真剣な表情で聞く子が増え、クラスの一員として、一緒に考えてみようかなぁ、何を言っているかな、と気になるなど、話し合いの輪が広がってきています。荏田南幼稚園ではミーティングを大切にしています。年少さんはまだまだミーティングと言う程まではいきませんが、自分の思いを言う、相手の思いを聞く経験、他の人の意見を聞くことで新しい自分の考えが生まれる、自分の意見を肯定される経験をたくさんして欲しいと思っています。

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